2008/11/23 13:36

桂正和の「ZETMAN」を読みました。
正直言って、読む前はあまり期待してなかったのです。電影少女とかアイズとか、そっち系の漫画は好きじゃないので(桂ファンの皆様ごめんなさい!)。でも良い意味で裏切られました。これは名作です。
バットマンばりの、コテコテの変身ヒーローものです。
いい人は徹底して善良に、悪者は徹底して醜悪に描かれているので、すんなり主人公に感情移入できます。(いわゆる「普通の人」のもつ醜悪さもリアルに描かれています。このへんの描写がすごいと思う)
ホームレスの中で育った“野性児”である主人公ジンが、人の優しさに触れながら、(特殊能力を目覚めさせるかたわら)人間的に成長していく過程が感動的で、泣けるシーンがたくさんあります。
“ふだんはクールだが、仲間がやられた時だけは熱くなって戦う”みたいな、「大事なのは自分の仲間だけかよ! 小っちぇぇな!」とツッコミたくなる、イマドキのワカモノ風ヒーローの自閉症的傾向にうんざりしている者の目には、こういうコテコテの古典的ヒーローはさわやかに映ります。やっぱりね、主人公たる者、大義に生きてもらいたいですよ。